各ステークホルダーの業務および課題について理解する

ステークホルダーについて理解することは、彼らにも、自分にとっても役立ちます。

今日の建設・エンジニアリングプロジェクトは、何千もの関係者やさまざまな組織・チームが関わり合う複雑なものになりがちです。

プロジェクトチームが効果的に共同作業を始めるためには、プロジェクトコラボレーションツールを早期に導入することが大変重要です。ツールを使用する人々の視点を理解していれば、よりスムーズな導入が図れます。ここでは、建設プロジェクトのさまざまな関係者と、彼らにとって何が重要なのかを見ていきましょう。

オーナー/デベロッパー

施主開発者は、資金を提供しているため(そのため、背負っているリスクも最大です)、プロジェクトに対して最も大きな影響力を持ちます。ビジネスに精通していますが、プロジェクトを遂行するための技術的スキルは必ずしも高くないため、第三者のサポートに大きく依存しています。 

彼らの最大の関心事は、遅延なく設備を完成させ、規定の品質基準を満たし、最終的にはその設備が問題なく稼働することです。これらの要件を達成するためにOracle Aconexを使用するように指定してくることがよくあります。

しかし、技術的スキルの度合いによっては、積極的にシステムを使用してもらうことが困難な場合もあります。

請負業者(建設会社)

一般 =建設/EPC=エンジニアリング/土木=インフラ整備

コントラクターは、契約書(契約内容と予算)、一般条件、特殊条件、建築士などの設計専門家が準備したプロジェクトの設計図や仕様書などの契約書類に基づいて、施工する責任を担います。

請負業者の最大の関心事は、コスト超過を最小限に抑えながら、期限までに品質基準を守って納品することです。

請負業者が日々直面している主な課題は以下のとおりです。

  • 多くの異なる協力業者を管理し、調整する。
  • 複雑な認可・承認プロセスを管理する。
  • 大量の文書を扱い、常に最新の状態に保つこと。
  • スケジュールが厳守されていることを確認するために、進捗状況を監視。
  • プロジェクトが予算を超過しないようにコストを管理すること。
  • 不備や手戻りを最小限に抑える。
  • 紛争解決や、訴訟の際に迅速に情報にアクセス。 

大手建設会社の多くは、プロジェクト全体でOracle Aconexを使用しています。通常システムに精通している場合が多く、テクノロジーの使用をためらうことはありません。また、協力業者の管理は、業務の大部分を占めているため、進捗状況の監視や下流部門との効果的なコミュニケーションを確実に行えるように設定できるプロジェクト全体のコラボレーションツールの価値を容易に認識できます。 

注:「EPC」は設計(Engineering)、調達(Procurement)、建設・試運転(Construction)の頭文字です。 

建築士

建設プロジェクトにおいて建築士は、通常コンセプトや実現可能性の段階で最初にプロジェクトに参加する外部関係者の1人です。建築士は、単に設計図を作成するだけでなく、プロジェクトの全工程を通じて重要な役割を果たします。プロジェクト全体を通して、建築士はクライアントが満足しているか、最高品質のもの作りを実現できているかを確認することに集中します。 

建築士が日々直面している主な課題は以下のとおりです。

  • 大量かつ複雑な文書にアクセスして、その最新版を使用すること。
  • 他のアプリケーションからコンテンツを統合すること。
  • 大規模なチームや遠隔地チームとの共同作業。
  • 設計マイルストーンの達成と設計仕様書の作成。
  • オーナーに対するさまざまなデザインオプションと初期建設コストの説明。
  • 自治体行政の設計ガイドライン/規制や持続可能性要件への対応。

建築士がこれまで仕事をしてきたクライアントやコントラクターによっては、オンラインコラボレーションツールの仕様に慣れていないかもしれません。また、設計開発に使用する独自の文書管理システムを持っているかもしれません。いずれにしても、施工段階の準備として、大量の文書をAconexに転送する必要があるでしょう。どのようしたら効率的にできるのかについて理解することが重要です。

プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーは、対象範囲、コスト、時間、品質の目標を達成するために、プロジェクトのライフサイクルを通じて人材および資材を指示・調整します。通常、コントラクター、オーナー、PM会社に所属し、プロジェクトの目的や範囲、予算、スケジュールなどの仕様を練り、責任を負います。また、人材、資材、機材の効率的な使用を想定して確保する必要があります。 

プロジェクトマネージャーが日々直面している主な課題は以下のとおりです。

  • コスト超過を最小限に抑える。
  • プロジェクトを予定通りに進める。
  • 利害関係者の管理
  • コントラクター/協力業者をしっかりと管理。
  • 不備や手戻りの回避。
  • 一度に多くの課題に対処し、優先順位を変更する。
  • タイムリーかつ正確な情報に基づいて、経営幹部まで管理。

プロジェクトマネージャーは、Aconexによってもたらされるコントロールが気に入っています。メールモジュールを頻繁に使用し、進捗状況やリスクを監視するために、RFIレポートなどの信頼性の高いレポートを作成できる必要があります。

エンジニア

エンジニアは、特定分野(構造、機械、電気、配管、火災予防など)の専門サービスを提供するコンサルタントチームのメンバーです。エンジニアは、リード・コンサルタント(通常は建築士)の指揮のもと、各専門分野における設計、エンジニアリング、許認可、建設のエキスパートです。建設物と構築したシステムの機能の整合性を保つ責任を担います。 

エンジニアが日々直面している主な課題は以下のとおりです。

  • 大量の文書を作成・処理し、最新の状態を維持。
  • 必要なすべての情報にアクセス。
  • 重要な意思決定をする時には、必ず指示を仰ぐようにする。
  • すべての利害関係者との明確、容易、追跡可能なコミュニケーション。

エンジニアは、その業務の性質上、リスクを意識しています。プロセス指向で几帳面であり、設計と承認に責任をもたせるために最善を尽くしているため、審査証跡は非常に重要です。

文書コントローラー

文書管理者は、組織内のさまざまな部署と協力して、文書や記録が適切な場所に保管され、必要に応じてすべての社内外のサービスに発行されるように管理します。大企業の場合が多く、政府機関でよく見られます。建築会社やエンジニアリング会社では、重要な役割であるにも関わらず、特別に人材が割り当てられていないため、プロジェクトチームメンバーが文書管理者の役割を引き受けることが多々あります。

文書管理者が日々直面している主な課題は以下のとおりです。

  • 文書保管箱を最新の状態に維持する。
  • 適切な文書やバージョンに、適時にアクセスできるようにする。
  • チームからの要求に応じて情報を追跡する。
  • 大規模なチームへの文書の配布。
  • 情報管理における質の確保。
  • プロジェクトマネージャーへのレポートの提供。

エンジニアリング部門と同様に、文書管理者は組織的かつプロセス主導型です。自分でコントロールできるように、事前にプロセスを計画、文書化、設定する場合がほとんどです。

協力業者

協力業者がが日々直面している主な課題は以下のとおりです。

  • 大量かつ複雑な文書にアクセスし、最新版を使用すること。
  • 元請業者の全体的なスケジュールに従うこと。
  • 不備や手戻りを回避すること。
  • 問題を解決するために効果的に連絡を取り合うこと。

業務の性質上、小規模な協力会社は、通常現場で仕事をしているため、事務所で費やす時間は最小限にする必要があります。