オフライン・テンプレート・ビルダーを使用して、レポートのレイアウトを作成

Microsoft Office 用のBI Publisher プラグインを使用して、レポートをオフラインで作成できます。

動画の手順に従って、カスタムレポートを作成してみませんか?各手順のリンクは以下のとおりです。

レポート用にカスタマイズしたレイアウトを作成するには、Microsoft Word またはExcel でBI Publisher プラグインを使用します。このプラグインを使用すると、Word やExcelを使いこなせるユーザーは、 Aconexにインポートするためのレポートのレイアウトを簡単に作成できます。上級ユーザーは、カスタマイズしたロジックに基づいて属性を作成するためにXSL や SQL コードを使用することもできます。 

始める前に:

  • Microsoft Office 用BI Publisherプラグインをダウンロードしてインストール します。 こちらからダウンロードページに移動して 、Oracle BI Publisher Desktopのリンクまでスクロースします。ご使用のコンピューターにインストールされているMicrosoft Office バージョンに応じて、適切なバージョン(32bit or 64bit) をインストールしてください。ダウンロードリンクの例:Oracle BI Publisher Desktop 12.2.1.4.0 for 64 bit Office on Windows (248 MB)
  • レポート用に データモデルを設定 しておく必要があります。

このプラグインは、Windowsコンピューター用のMicrosoft Officeのみをサポートしています。プラグインを使用できない場合は、オンライン・エディターを使用してレイアウトを作成する必要があります。

 

データモデルのエクスポートとインポート

まず、使用するデータが必要です。そのためには、Aconexからデータモデルをエクスポートし、BI Publisherテンプレート・ビルダーにインポートします。

  1. カスタムレポートタブで、レポートの上にカーソルを乗せ、省略記号メニュー(3つの点)をクリックします。
  2. XMLにエクスポートをクリックして、XMLファイルをご使用のコンピューターに保存します。注:この機能は、レポートで使用するデータモデル(対象領域と属性)のみをエクスポートします。

役立つ情報・アドバイス

オンライン・エディターで設計されたレイアウトは、エクスポートしたりプラグインで使用することはできません。同様に、このプラグインで作成されたレイアウトは、オンライン・エディターでは変更できません。

XMLへのエクスポートでは、対象となる各モジュールで取得できるデータがある場合のみ、対象領域のメタデータが表示されます。

例えば、文書保管箱に文書があっても、ワークフローに添付されている文書はない場合を見てみましょう。

メインの対象領域には文書、補助となる対象領域には文書のワークフローステップを使用して作成されたデータモデルの場合、エクスポートされたXMLファイルには文書のメタデータは表示されますが、文書のワークフローステップのメタデータは表示されません。

ワークフローに文書が1つでも添付されたら、エクスポートされたXMLには、ワークフローステップのメタデータが表示されます。

  1. Microsoft Word を開き、新しい空白の文書(または既存のテンプレートをひらきます)。BI Publisher タブをクリックします。タブ内のほとんどのアイコンが淡色表示(非アクティブ)されているのがわかります。これは、データモデルがまだインポートされていないためです。

役立つ情報・アドバイス

BI PublisherプラグインはMicrosoft Excelでも使用できますが、AconexではWordを使用することをお勧めします。

  1. Sample XML をクリックして、前の手順でAconexからエクスポートしたデータモデルを含むXMLファイルを選択します。
  1. データが正常に読み込まれたことを知らせるメッセージが表示されます。

 

これで、挿入パネルの(淡色表示されていた)アイコンが使えるようになりました。これで、レポートのレイアウトを作成開始できます。

 

レポートのレイアウトを作成

  1. レイアウトを構築するコンポーネントを選択します。ここでは、テーブルウィザードを使用してテーブルを挿入してみましょう。
    利用可能なコンポーネントの一覧については、 オフライン・テンプレート・ビルダーのレイアウト・コンポーネントを使用するをご参照ください。

役立つ情報・アドバイス

必ず BI Publisher タブの挿入オプションを使用するようにしてください。Word標準の書式設定オプションを使用して通常の表を挿入すると、レイアウトをAconexにインポートできません。

  1. 次へをクリックします。
  1. テーブルで使用するデータモデルを選択します。ここでは、ワークフローステップをメインの対象として選択しているので、それを選択して次へをクリックします。
  1. テーブルに表示する項目を選択します。属性を含めるには、ダブルクリックするか、矢印ボタンを使用します。また、フィールドの順番を変更することもできます。
  1. 表のグループ分けルールを設定して、次へをクリックします。例えば、関連するデータをまとめておくために、ワークフロー番号でグループ分けをする場合があるかもしれません。
  1. 表の並べ替えを適用し、完了をクリックします。

表は下記の例のようになります。

表の一番上の行には、項目の見出しがあり、2番目の行には、ページの下に表示されるデータフィールド(属性)があります。

この例では、ワークフロー番号でグループ化されています。

役立つ情報・アドバイス

表の左端にFの文字、右端にEの文字が表示されます。これらは、Aconexにテンプレートをインポートするための特別なフィールドです。表のレイアウトを変更するときは、必ずこれらのフィールドをそのままにしておいてください。

Wordの標準的な書式設定ツールを使用して、表の外観を調整します(フォント、配置、色など)。表が大きすぎてページの幅に収まらない場合は、Web Layout表示をクリックして、必要に応じてスクロールすることで、表を表示できます。

ここで、テーブルをプレビュー表示して、どのように表示されるかを確認しておきましょう。プレビューパネルでDOCXをクリックし、ワードでプレビューします。

プロンプトが表示されたら、レイアウトをRTFファイルとして保存します。ファイルに適切な名前を付けて安全な場所に保存するようにしてください。このファイル名は、Aconexにインポートされた後、レイアウト名になります。

レイアウトの微調整

ここからは、レイアウトに調整を加えることができます。見出しの変更、列の追加、データフィールドのフォーマット、カスタム数式の適用(上級者向け)などが可能です。

列タイトルの編集

見出しセルをクリックして、必要に応じて名前を変更します。

列の追加/削除

テーブルを右クリックして、挿入または削除を選択して、列を追加または削除します。

データ列の追加

新しく追加したセルをクリックして、上部の挿入メニューからフィールドを選択します。データフィールドを選択して、挿入をクリックします。

データフィールドのフォーマット

データフィールドを右クリックして、BI Publisherからプロパティーを選択します。例えば、すべての日付フィールドをYYYY/MM/ddの形式に設定できます。

オプショナル:ユーザー設定の集計フィールドを挿入

上級者は、SQL や XSL コードを使用して、レポートのレイアウトにカスタムフィールドを作成できます。この例では、date_in フィールドに4日分を追加する「Next Due」というカスタムフィールドを作成します。

そのためにはまず、任意のデータフィールドを挿入する必要があります。次に、カスタムコードで「Next Due」フィーとして再利用します。

  1. ユーザー設定フィールドを配置するセル内でマウスをクリックし、挿入パネルからフィールドをクリックします。このリストから任意のフィールドを挿入します(表示名と算式をカスタマイズするにで、どのフィールドを挿入してもかまいません)。
  1. 挿入したデータフィールドを右クリックして、BI Publisher から Propertiesを選択します。Text to display(表示するテキスト)欄でフィールドに新しいラベルを付けます。この例では、フィールドに「Next Due」という名前を付けます。
  1. Advanced(詳細設定)タブをクリックし、フィールドに数式を入力します(既に入力されているテキストがあれば、削除する必要があります)。
  1. OKをクリックします。レイアウトにフィールドが挿入され、必要に応じてフォーマットを適用することができます。

役立つ情報・アドバイス

さらに多くの数式をお探しの場合は、 オフライン・テンプレート・ビルダーで高度な機能を適用するをご覧ください。

テンプレートの最終確認

作成したテンプレートに問題がなければ、保存をクリックし、プレビューオプションを使用して再度確認します。

役立つ情報・アドバイス

必ずRTFファイルとして保存するようにしてください。

テンプレートを検証して、エラーがないか確認します。「No error found」は、テンプレートファイルが正常にAconexにインポートされることを意味します。

インポートと表示

次に、Aconexで、保存したレポートを選択し、省略(3つの点)メニューからレイアウトをインポートを選択します。保存した.rtfテンプレートファイルを選択すると、レイアウトが正常にインポートされたという確認が表示されます。

役立つ情報・アドバイス

このレイアウトが既にAconexにインポートされている場合は、最新版をインポートする前に、過去のバージョンを削除する必要があります。レイアウトは、レイアウトを追加/編集のオプションを使用して削除することができます。

.RTFのレイアウト・テンプレートを保存する際、ファイル名に特殊記号を使用しないでください。

Aconexでは、ファイル名に特殊記号がある.RTFレイアウトのインポートをサポートしていません(RFI_RTF sent&received.rtfなど)。特殊記号を使用すると、「unable to import layout」(レイアウトのインポートができません)というエラーメッセージが表示されるので、使用しないように注意してください。

新規レポートを表示・共有するには、レポートのタイトルをクリックします。