Aconex内の複数の組織を統合

Aconex内に複数の組織を登録している場合、統合することをご検討ください。

合弁事業などの場合、Aconexで別個の組織を使用する必要性が生じることもありますが、お客様の組織がAconexに複数登録されていると、以下のような問題を招きます。

  • グローバルディレクトリにお客様の組織が複数表示されます。そのため、他社は、どのアカウント宛に伝達物を送信するべきかわからなくなってしまいます。
  • 貴社ユーザーは、複数アカウントを管理しなければならず、特に同一プロジェクトに両方のアカウントが招待されている場合など混乱の種となります。Lobby アカウント を使用すると、複数のAconexアカウントでの作業がしやすくなります。
  • 各組織は別個の文書保管箱と受信トレイを保有しています。つまり、プロジェクトの情報は、別々に登録された各組織で分割されて保管されている可能性があることになります。そのため、必要な情報にアクセスするために使用する正しいアカウントを見極めるのに時間が掛かります。
  • 各組織には、別個の組織の管理者がいるため、適切な管理者を見つけ出すのも一苦労です。 
  • プロジェクトが終了すると、プロジェクトデータのアーカイブの購入が必要になるかもしれません。その場合、プロジェクトデータの記録を完全な状態で残しておくために、プロジェクトデータが保存された各登録組織ごとにアーカイブ記録を購入する必要があるでしょう。

Aconex内の組織間における厳密なプライバシー保護により、組織を統合させる自動手段はありません。

以下のガイドラインでは、重複している組織のユーザーを非表示・無効にするために、どの組織を残すべきかに関するヒントなどをご案内します。以下の手順は、同じ Aconex インスタンスに重複した組織を登録している場合にのみ適用されます。 ユーザー詳細、割当、設定レポート を使用して、各組織にいるユーザー数とその役割、参加プロジェクト名を確認できます。

統合を実施するにあたり、必要に応じてOracleのコンサルタントが準備やプロセスのお手伝いをいたします。詳細は、お客様のOracle 担当者またはOracle 営業担当までお問い合わせください。

ステップ1:維持する組織を選択する

  1. この処理を行う代表者として、自社がAconexに登録したすべての組織において、組織の管理者の役割に割り当てられている 必要があります。
  2. 統合する組織の関係者が困らないように、 この変更に関して事前に知らせておく ようにしましょう。
  3. 今後どの組織をAconexで唯一アクティブな組織として維持していくかを決めます。例えば、アクティブなユーザーが最も多い組織や、現在最も大規模なプロジェクトに関わっている組織など。
  4. 維持したい組織から、全ユーバーのユーザーアカウントを作成 します。
  5. 今後は、この組織からのユーザーだけを新しいプロジェクトに招待 するようにしてください。

ステップ2: 重複するユーザーアカウントを非表示・削除

必要なくなった各重複組織で、以下の処理を実行します。

  • 組織の管理者の役割から、この処理を行うことを知っているもうひとりの指定ユーザー以外、すべてのユーザーを削除します。こうすることで、重複組織に新規ユーザーが作成されないようにします。
  • グローバルディレクトリでユーザーを非表示にすることで、これ以上他のプロジェクトに 招待されないようにします。
  • これ以上作業をする必要がなくなったユーザーの アカウントを無効にします 。例えば、プロジェクトでの任務が終わった場合など。

ステップ 3: プロジェクトデータを送信する

自社が作業中の各プロジェクトで、以下のいずれかを行う必要があります。

  • プロジェクトが完了するまで、重複する組織を使用し続ける。
  • Aconex内で維持することにした任意の組織にデータを送信する。

1つのプロジェクトに、複数登録されている組織からのユーザーがいる場合、アクティブな組織にプロジェクトのデータを送信する計画を立ててください。

  1. 重複する組織からアクティブな組織に文書を送付 する。
  2. 重複する組織からアクティブな組織にメールを転送 する。
  3. プロジェクト管理者 に連絡して、重複する組織を アーカイブ化してもらう。