BIMは、システムやコンポーネント、材料、製品に関する情報を3Dオブジェクトに保管し、プロジェクトの正確な情報を一元化してすぐに利用できる機能を提供します。
オブジェクトデータの照会項目は、プロジェクトの全段階における多くの施工プロセスに基づいています。スケジューリングや原価管理など、特定の分野のものや、設計ににおける質やリスクに関するものなどがあります。
オブジェクト検索によって、オブジェクトのプロパティーに基づいてモデル内の特定のオブジェクトを探しやすくなります。さらに、検索条件を保存して、後の干渉検出作業で使用することができます。
オブジェクト検索は新しいモデル操作でのみ使用可能です。
ツールバーのオブジェクト検索アイコンをクリックして始めます。
干渉テストで使用できるのは、プロジェクトで共有された保存検索のみです。保存した検索条件をプロジェクト参加者と共有するには、適切な権限が必要です。詳しくは、 モデルのプロジェクト設定 ー モデル調整操作の管理を他社に許可をご覧ください。
オブジェクト検索は、検索条件からなります。各条件には、以下の項目(Revitのオブジェクトの例を使用)が含まれています。
例えば、「Ducts」 または 「Pipes」を検索したい場合、「グループを追加」をクリックし、その次の条件グループを追加して検索条件を構築します。以下の例では、オブジェクト検索の構造は2つのAND(および)のうちの OR(いずれか)になります。
✔(チェック)アイコンをクリックすると、少ないスペースで条件が表示されるプレゼンテーションモードに切り替えることができます。検索を実行すると自動的にこのモードで条件が入力されたかたちで表示されます。条件の上にカーソルを乗せて鉛筆アイコンをクリックすることで、検索条件を編集モードに戻すことができます。
モデルにアクセスできる人は誰でも、検索条件を個人用に保存することができますが、共有できる範囲は、付与されているアクセス権限によって異なります。
どのユーザーが、あなた自身が作成した保存検索条件を編集/削除することができるのかも、上記と同様にアクセス権限が付与されているかどうかによります。
保存検索条件を自社内で共有するには、ご自身のユーザーの役割に「モデル調整の管理者」の許可が付与されている必要があります。この許可が付与されていると、組織単位で共有されている、自社のあらゆるユーザーが作成した保存検索条件を編集、削除することができます。
保存検索条件をプロジェクトで共有するには、モデルのプロジェクトの設定 - モデル調整操作の管理を他社に許可をご覧ください。この許可が付与されていると、組織およびプロジェクト全体で共有されている、自社のあらゆるユーザーが作成した保存検索条件を編集/削除することができます。
検索条件で使用されたプロパティーに該当するオブジェクトがないからです。
また、以下のような検索条件を実行した場合でも、検索結果は表示されません。
オブジェクト検索エンジンはすべてを検索するので、ジオメトリのないオブジェクトでも検索条件に該当すれば検索されます。ジオメトリのないオブジェクトには、IfcProjectやIfcSite、IfcBuildingなどが挙げられます。
現在、プロパティーによっては、「含む」などのオペレータが配備されていません(IFCオブジェクトの「Entity」プロパティーの「Class」プロパティーなど)。
また、プロパティーに数値が含まれている場合、オペレータが変化するのがわかります。「含む」オペレータは、数字のプロパティーでは使用できません。「以上」や「以下」はまだ使用できません。
複合オブジェクトが検索されるような検索条件を使用した検索結果で、オブジェクトが検索されているにもかかわらず、ビューアに表示されない場合は、ビューアのツールバーにある複合オブジェクト選択ボタンを「オン」にして、再度検索ボタンをクリックしてください。
その後、複合オブジェクトがビューアに表示されます。
検索されたオブジェクトがビューア上で見えなくても、検索条件で使用されたプロパティーに該当した場合は、検索結果の件数にカウントされます。
IfcStairFlightなどの特定のパーツオブジェクトを検索して、ビューア上で(階段全体の複合オブジェクトではなく)そのパーツオブジェクトだけを選択したい場合は、複合オブジェクトの選択をオフにします。