プロジェクトでメタデータカスケーディングを使用

プロジェクトでメタデータカスケーディングを使用している場合は、以下の手順に従ってください。

必要なアクセス許可
プロジェクトの設定を編集
メタデータカスケーディングを管理

メタデータカスケーディングを使用することにより、プロジェクトオーナーは特定の文書フィールドに関係性を設定でき、任意の値を選択すると、それに対して関連する値のみが自動的に表示されるように設定できます。ユーザーが特定の属性値を選択すると、その属性値に対して適切な値を選択できるように、関連性のある属性値のみが表示されるようになります。これにより、ユーザーは、関連性が高く、絞り込まれた選択肢から値を選択できるようになるため、アップロードする文書に見当違いのタグを付けてしまうようなリスクを低減できます。

メタデータカスケーディングを適用・更新するには、Aconexプロジェクトのオーナー組織のプロジェクト管理者である必要があります。

 

役立つ情報・アドバイス

メタデータカスケーディング機能はすべてのプロジェクトで使用されているわけではありません。メタデータカスケーディングを使用することがプロジェクトにとって有益かどうか、Aconex担当者にご相談ください。必要に応じて、複数のカスケーディング(最大7まで)をお客様のプロジェクトに適用できます。

文書項目のメタデータカスケーディングと同様に、 プロジェクトフィールドでも階層を作成することができます

メタデータカスケーディングを使用できる項目は?

現在14の項目でメタデータカスケーディングを利用できます:タイプ、分類、VDRコード、カテゴリー、選択リスト110。

文書ステータスは、階層に使用できません

列のヘッダーには、データベースの項目名を使用する必要があります。項目名のラベルを変更している場合は、元のデータベースの項目名を使用するようにしてください。
Document Type(文書タイプ) = doctype
Discipline (分類)= discipline
VDR Code(VDRコード) = vdrcode
Category(カテゴリー)=category
Select List 1(選択リスト1) = selectList1

データベースの名称には大文字小文字の区別があります!

プロジェクトでメタデータカスケーディングを使用するには、スプレッドシートで.csv形式の階層のテンプレートを作成する必要があります。csvファイルの列のヘッダーにメタデータカスケーディングを適用する文書項目名を記入します。各列に、ユーザーが選択可能な値を記入していきます。

下記csvファイルの例では、doctype(文書タイプ)でCertificateを選択すると、分類でElectrical や Environmentalを選択できるように設定しています。

上記メタデータカスケーディングが適用されたアップロード画面の例:

メタデータカスケーディングを設定

  1. 文書の属性で選択する値によって、その次の項目でユーザーに表示される選択可能な値を何にするか、それぞれ検討していきます。
  2. 上記の表のように、各項目の列にその後で利用可能にする値を記入していきます。
  3. スペルや形式がAconexに入力されているものと完全に一致しているように確認します。
  4. スプレッドシートをcsv.形式に保存します。ファイルから名前を付けて保存を選択し、ファイルの種類ボックス一覧からcsv.(カンマ区切り)を選択します。

以下の点にご注意ください。

  • テンプレートに記入する値は、プロジェクトで使用されているものと全く同じ値にしてください。
  • 下層値の左側の上層値(上図の左側)の列は空にせずに、同じ値を繰り返し記入してください。
  • 階層ごとに1つのインポートファイルを構成します。
  • 複数の階層で同じ項目を使用しない。

プロジェクトにメタデータカスケーディングをアップロードして適用

  1. ナビゲーションメニューからセットアップをクリックして、プロジェクトの設定を選択します。
  2. 文書をクリックして、メタデータカスケーディングを選択します。
  3. 既にプロジェクトにメタデータカスケーディングが適用されている場合は、それを削除する必要があります。階層を削除をクリックしてください。
  4. その後でファイルを選択をクリックし、 メタデータカスケーディングの.csvファイルを選択します。
  5. 保存をクリックします。
  6. ファイルのアップロードが完了したことを告げるメッセージが表示されます。エラーメッセージが表示された場合は、修正して再度実行する必要があります。メタデータカスケーディングのエラー解決方法については、下記をご参照ください。

手順4,5を繰り返し、プロジェクトに複数の階層をアップロードします。複数の階層をアップロードする場合は、既存のファイルを削除する必要はありません。

役立つ情報・アドバイス

メタデータカスケーディングファイルは、システムからダウンロードしたり、Oracleによって提供することができないため、すべてのメタデータカスケーディングファイルを安全な場所に保存しておいてください。

 

プロジェクトのメタデータカスケーディングを更新する

  1. ファイルを更新する前に、必ずバックアップを取っておいてください。新しいファイルのアップロードに失敗した場合に、バックアップに戻す必要があるかもしれません。
  2. 既存のメタデータカスケーディングファイル値およびプロジェクトの文書項目値を更新します(スペルと書式が正しいことを確認)。
  3. スプレッドシートをcsv.形式に保存します。ファイルから名前を付けて保存を選択し、ファイルの種類ボックス一覧からcsv.(カンマ区切り)を選択します。
  4. 上記手順に従いメタデータカスケーディングをプロジェクトに適用します。まずはじめに、すべての階層を削除する必要があります。そのため、プロジェクトに複数のカスケーディングを適用している場合は、全階層をそれぞれ再度適用する必要がありますのでご注意ください。

役立つ情報・アドバイス

文書項目に新しい値を追加する度に、メタデータカスケーディングを更新する必要があります。更新しない限り、新しい値はプロジェクトで表示されず、使用できません。

メタデータカスケーディングのエラー解決方法

エラーの例解決策
ファイルのアップロードに失敗。選択リスト9の 項目がプロジェクトで有効になっていないため、階層では使用できません。インポートするファイルを修正してから、再度お試しください。選択リスト9をプロジェクトで有効にするか、有効な文書項目に階層を設定します。
ファイルのアップロードに失敗。値6、 値5、値4 がこのプロジェクトにありません。csv ファイルに入力した値が、Aconexの「プロジェクトの設定」ページの正しい文書項目欄に追加されていることを確認してください。値は大文字と小文字が区別されます。

値の末尾にスペースがないか確認して削除してください。

csvファイルが標準の.csvファイルとして保存され、「BOM付きUTF 8」など他のファイルとして保存されていないか確認してください。
ファイルのアップロードに失敗。doctypeの項目が既に階層で使用されています。インポートするファイルを修正するか、既存のすべての階層を削除してから再度お試しください。このエラーは、既存の階層で既に使用されている文書項目が、階層に含まれている時に表示されます。既存の階層を更新しようとしている場合は、更新したファイルをアップロードする前に、まず階層を削除する必要があります。
ファイルのアップロードに失敗。doctypの項目は、階層で使用することはできません。インポートファイルを修正して、再度お試しください。csvファイルのタイプミスを修正して再度お試しください。
ファイルのアップロードに失敗。6 行目 親フィールドの doctype の項目が入力されていません。インポートするファイルを修正して、再度お試しください。csv ファイルに空のセルがないか確認し、値を入力してください。 ファイルの値は空にできません。
ファイルのアップロードに失敗。選択リスト10を階層で使用することはできません。インポートするファイルを修正して、再度お試しください。文書項目に正しいデータベースの項目名が使用されているか確認してください。データベース名にはスペースがなく、大文字・小文字が区別されます。この例では、フィールド名は selectList1 とする必要があります。

役立つ情報・アドバイス

以下の点にご注意ください。

  • 既存の階層を更新する場合は、新しいファイルをアップロードする前に対象ファイルを削除する必要があります。
  • 複数の階層が定義されていて、その中の1つだけ更新したい場合は、まずすべての階層を削除してから、更新した階層と残りの階層をシステムにアップロードする必要があります。

非英語文字および Unicode UTF-8

  • 小数点の代わりにカンマを使用すると、カスケードのアップロードでエラーが発生する場合があります。CSVファイルでは区切り記号にドット (.)を使用します。
  • プロジェクトにアクセントのある値、例えば ü、ñ が含まれている場合、ファイルは CSV UTF-8 (カンマ区切り) (*.csv) として保存できます。そうしないと、アップロードに失敗します。例 Düsseldorfという値はDüsseldorfと認識されるかもしれません。
  • CSVが正しい形式であることを確認するには、メモ帳で開き、ステータスバーが有効になっていることを確認してください(表示 > ステータスバー)。右下隅にUTF-8と表示されていることを確認してください。表示されていない場合は、「名前を付けて保存」をクリックし、エンコーディングのドロップダウンから UTF-8 を選択します。

カスケード/階層をリフレッシュ

カスケード/階層をリフレッシュをクリックすると、プロジェクトのすべてのカスケーディングおよび階層のテンプレートが最適化されます。こうすることで、文書をアップロードする際、カスケード/階層の読み込みが速くなります。20,000行以上を含む、大型カスケード/階層テンプレートを使用しているプロジェクトでは、このオプションを使用することをお勧めします。2023年9月以降にアップロードされたカスケード/階層テンプレートはすべて自動的にリフレッシュされますが、このオプションをクリックして既存のテンプレートをリフレッシュすることもできます。