Aconexでのバージョンコントロールと追跡記録

Aconexは、プロジェクトの透明性を確保し、説明責任を果たす手段を提供します。

一旦Aconexに追加した文書やメールは、削除できません。すべては変更不可能なプロジェクトデータ内に安全に保管され、追跡されるため、変更や決定までの完全な追跡履歴を得ることができます。

ただし、正しくない文書や古い文書を新しいバージョンに更新することはできます。

バージョンコントロール は、文書に加えられた変更を追跡する手段です。

監査証跡 は、文書やメール、パッケージやフィールド課題などのデータに加えられた変更の記録です。

バージョンコントロールとは?

バージョンコントロールは、文書やその関連情報(文書ステータスや属性などのメタデータ)に加えられたあらゆる変更を、文書のそれぞれ別のバージョンとして保存することで記録に残します。

バージョンコントロールはプロジェクト単位で行われます。配信済の文書を更新すると、その文書のバージョンを更新することになります。

文書が一番最初に登録された時にバージョン1から始まり、その文書が更新されるたびに、バージョン番号が1つずつ増えていきます。バージョンコントロールは、以下と関係なく適用されます。

  • 文書が送付または発行される順番
  • リビジョンの値

バージョンコントロールは、すべてのプロジェクト参加者が文書の最新バージョンを使用していることを確認するのに役立ちます。

さらに、優れたプロジェクト管理対策およびデューディリジェンスの要素でもあるバージョンコントロールは、Aconexの監査証跡の重要な部分となっています。 

監査証跡とは?

Aconexの監査証跡は、Aconexの文書やメール、その他の情報に加えられた変更の記録で、誰が、どの意思決定を実行したのかを確認できます。

  • 文書履歴によって、文書のすべてのバージョンおよびリビジョンが記録されます。詳細はこちら
  • イベントログによって、自社ユーザーが文書に加えたあらゆる変更の記録と共に、いつ、誰がその変更を加えたのかに関する記録も残ります。また、関連する送付状にもリンクしているので、その文書が送付された人物を参照することもできます。詳細はこちら

  • メールのスレッドによって、そのメールに関わった人々や送信された日、その内容を確認できます。詳細はこちら

 

役立つ情報・アドバイス

各ユーザーは、所属組織の監査証跡を構成しているほとんどの情報にアクセスできますが、情報によっては制限されているものもあります。例えば、メールが機密扱いで送信されている場合や、文書がアクセスコントロールによって制限されている場合があります。

リビジョンとバージョンの違いは?

リビジョン は、文書に対して取り込まれる付随情報の一つです。図面の場合、文書のタイトルの箇所に表示されるリビジョンと一致する必要があります。一般的に、A、B、Cなどの文字や番号(1、2、3)が使用されますが、プロジェクトチームによって決められた任意の組み合わせを使用することができます。リビジョンには、最大15文字までのフリーテキストを使用でき、Aconexシステムによって制御または検証されることはありません。

バージョン は、システムによって生成される番号で、文書が更新されるたびに順次増加していきます。文書が最初に登録された時点で、その文書はバージョン1から始まり、(リビジョンが更新されるなど)変更が加えられると、その文書の最新のコピーとしてバージョン2が作成されます。文書のバージョンは、プロジェクト単位で管理されます。つまり、同じ文書を別の組織が更新すると、バージョンは3になります。その後で、ご自身が更新すると、バージョンは4になります。 

文書の全バージョンの履歴は、監査証跡に残ります。他社が作成したバージョンは、お客様の組織に送付されるまで、アクセスすることはできません。

記録が保存される期間は?

プロジェクトの記録は、プロジェクトデータ所在国または地域の法的要件に従って保管されます。Aconex は、当社が事業を展開する各国のデータセキュリティーおよび保管規制に完全に準拠しています。

プロジェクト終了時に、 プロジェクト・アーカイブをリクエストすることができます。プロジェクト・アーカイブは、プロジェクト全操業期間にわたるAconexでの貴社のすべての処理・作業の読み取り専用のコピーです。

次のステップ