以下の手順に従って、組織のSSOを利用可能にするためにIDCSの設定を行ってください。
この設定を完了させる方法は、2とおりあります。処理を開始する際に表示される画面により異なります。殆どの場合は、Oracle Cloudの アイデンティティ・ドメイン を使用し、その他はIDCS(この記事)を使用します。
SSOを設定するには、SAMLの概念に関する知識と、貴社のアイデンティティ・プロバイダー(IdP)へのアクセスが必要となります。通常この作業を行うのは、社内のIT担当者やアイデンティティー管理チームのメンバーが適任です。
通常、IdP としてMicrosoft Azure Active Directoryなどのシステムが使用されています。SSOを設定するには、Oracle Identity Cloud Service (IDCS)の組織アカウントが必要です。
IDCSのFoundation ライセンスは、AconexなどのクラウドSaas製品で提供されています。(他のOracle製品を既に使用していることによって)貴社が既にIDCSの組織アカウントをお持ちの場合は、Aconexへのアクセスに同じアカウントをご使用ください。もし、現在利用可能なアカウントがない場合は、アカウントを作成することができます。
この手順は、IdPアプリケーションやプロバイダー(Microsoft Azure Active Directory, Microsoft ADFS, Okta)向けのものですが、SAMLベースのIdPインテグレーションはすべて、同じような手順を踏みます。
IdPアプリケーションの手順に従って、新しいSAMLベースの統合を作成します。そのためには、後でIDCSにインポートするFederation Metadata XMLファイルをダウンロードする必要があります。IDCSのセットアップが完了した後で、IdPのSAMLセットアップ画面(別のウィンドウで開いたままにしておくといいでしょう)に戻り、手順を完了させることができます。
Federation Metadata XML ファイルを入手したら、IdP設定の第一段階は完了です。後で戻って完了させます。これで、IDCSの設定に進むことができます。
注意: IdPによっては、SAML認証の通信相手(この場合、IDCS)のEntity ID(エンティティID)とRely URL(返信URL)を入力する必要があります。Entity ID(エンティティID)とRely URL(返信URL)は、IDCSのURLから以下のように生成されます。
Entity ID: https://idcs-<ID>.identity.oraclecloud.com:443/fed Rely URL: https://idcs-<ID>.identity.oraclecloud.com/fed/v1/sp/sso
ご使用のIdpからFederation Metadata XML ファイルを入手したら、IDCSに切り替えます。
ダッシュボード画面が上図と異なる場合は、Oracle Cloud Infrastructure上のアイデンティティ・ドメインにアップグレードされている可能性があります。
アイデンティティ・ドメインの設定を続行してください。
IdPサービスの設定に戻ります。
Your connection is successful. You may close this window and go back to the admin console. (接続に成功しました。 このウィンドウを閉じて、管理コンソールに戻ることができます。)
テストログインに失敗したら、下記のようなメッセージが表示されます。エラーの詳細を読んで、設定を修正するか、抜けているデータを追加してください。
Connection failed. Configuration may need to be modified. No user was returned during the SAML assertion to user mapping via the NameID attribute for partner Azure AD: NamedID poleary@majestic.com, user attribute name userNamed, message: ***See below***. Show Assertion Details You may close this window and go back to the admin console. (接続に失敗しました。設定を修正する必要があるかもしれません。 相手先Azure ADの NameID 属性を介したSAMLアサーションからユーザーへのマッピング中にユーザーが返されませんでした。NamedID poleary@majestic.com、ユーザー属性名userNamed、メッセージ: ***以下をご参照ください*** アサーション詳細を表示 このウィンドウを閉じて、管理コンソールに戻ることができます。)
IDCSを設定した後で、OracleにIDCSアカウントのIDを提供する必要があります。
起票済みのサポートリクエストにIDCS コンソールのURLを貼り付ける方法が最も簡単でしょう。URLは次のようになっています。: https://idcs-<ID>.identity.oraclecloud.com/ui/v1/myconsole
Lobbyがお客様のIDCSアカウントを使用するように設定されたことがOracleによって確認されるまで、IDCSにアイデンティティ・プロバイダー・ポリシーを作成 することはできません。
IDCS.の設定が完了しました。
次に、 IDCSにアイデンティティ・プロバイダー・ポリシーを作成する必要があります。 注意: このステップを実行する前に、Lobbyがお客様のIDCSを使用するように 構成されていることをOracleが確認する 必要があります。