組織のパスワードと2SVポリシーを設定する

組織によっては、パスワードや2段階認証(2SV)に独自の要件を設けている場合があります。

デフォルト設定では、パスワードは 標準の強度と有効期限 に設定されており、ユーザーは初回のサイン・イン時に2SVの設定を求められます。Lobby管理者は、自社ユーザーの パスワードと2SVをリセットすることができます。

組織によっては、自社ユーザーのパスワードに、デフォルト以外の有効期限を設定したり、2段階認証に他の手段を追加したい場合もあるでしょう。または、2SVの設定をユーザーに要求してほしくない組織もあるでしょう。

そのような要件を満たすためには、自社独自のアイデンティティ・ドメインを作成して管理する必要があります。アイデンティティ・ドメインの取得手順にはIT技術が伴い、貴社IT部門のサポートが必要な場合があります。

 

必要人員:

  • Oracle
  • 貴社のIT担当者(通常は、組織のAconex管理者)
  • 貴社IT部門のサポートが必要な場合があります

必要条件:

  • 社内の全ユーザーがLobbyアカウント保有者である必要があります。組織管理者は、一括作成ツール を使用して社内の全ユーザーにLobbyアカウントを作成することができます。
  • 組織にはアイデンティティー・ドメインが必要です。

ステップ 1:アイデンティティ・ドメインの作成

アイデンティティ・ドメインは、組織のSSO設定、またはSSOを使用しない認証ポリシーを設定するために必要です。アイデンティティ・ドメインを取得するには、Oracle クラウド・アカウントが必要です。

Paying Organization (契約を結び料金を支払った組織)とNon paying organizations (招待された組織)では、それぞれ異なる手順を踏みます。P6、 OPC、 Unifier、ERPなど、Aconex以外のOracle製品をご使用の組織は、既にOracle クラウド・アカウントと アイデンティティ・ドメインを取得済みである場合があります。

 

Paying Organization (契約を結び料金を支払った組織)

  1. 貴社の技術担当者は、以下についてご確認ください:
  • 組織がP6、 OPC、 Unifier、ERPなど、Oracleの他の製品を使用しているかどうか。
  • 自社SSOシステムに含まれないユーザーが社内にいるかどうか。
  • AconexのAU2インスタンスを使用しているか。

上記に該当する場合は、要件について説明しますのでご連絡ください。異なる手順を踏む必要がある場合があります。

  1. 貴社の全ユーザーが、Lobbyアカウントをお持ちである必要があります。組織の管理者は、  一括登録ツール を使用して、自社のすべてのユーザーにLobbyアカウントを作成することができます。
  2. 貴社の技術担当者は、configuration checklist(構成チェックリスト) に必要事項を記入し、 サポートリクエストに添付します。Oracle担当者のサポートが必要な場合があります。
  3. (既にお持ちの場合があるので、必要に応じて)Oracleが、Oracle Cloud アカウントを作成します。完了後、貴社の技術担当者にメールでお知らせが届きます。
  4. 貴社の技術担当者が、アカウントを有効にします。アカウントを有効にする方法に関する詳細を含むEメールが、貴社の技術担当者に送信されます。
  5. 貴社のアイデンティティ・ドメインが作成されます。

 

Non paying organizations (招待された組織)

  1. 貴社の技術担当者は、以下についてご確認ください:
  • 自社SSOシステムに含まれないユーザーが社内にいるかどうか。
  • AconexのAU2インスタンスを使用しているか。

上記に該当する場合は、要件について説明しますのでご連絡ください。異なる手順を踏む必要がある場合があります。

  1. 貴社の全ユーザーが、Lobbyアカウントをお持ちである必要があります。組織の管理者は、  一括登録ツール を使用して、自社のすべてのユーザーにLobbyアカウントを作成することができます。
  2. 貴社の技術担当者が、 Oracle Cloud 無料プランに登録します
  3. 貴社の技術担当者が、 貴社のクラウドアカウントを有効にします。
  4. 貴社のアイデンティティ・ドメインが作成されます。

ステップ2: アイデンティティ・ドメインを使用するようにLobbyを設定

  1. アイデンティティ・ドメインが作成された際に起票した サポートリクエストに返信して、アカウントのID提供してください。サポートリクエストにドメインのURLを貼り付ける方法が最も簡単でしょう。URLは次のようになっています:https://idcs-<ID>.identity.oraclecloud.com/ui/v1/myconsole
    ドメインURLは、概要画面で確認できます。詳細はこちら
  2. Oracle は、指定されたアイデンティティ・ドメインを使用するようにLobbyを設定します。この設定が完了したら、サポートリクエストを介して貴社の技術担当者に通知されます。 

ステップ 3: パスワードポリシーの作成

アイデンティティ・ドメインにパスワードポリシーを作成する手順に従ってください。

ステップ4: 2段階認証の設定

以下の手順に従って、組織のユーザーが利用可能な2段階認証の方法を設定します。注:自社ユーザーに2段階認証の選択肢を全く提供したくない場合は、以下の手順とサイン・イン・ポリシーの作成は行わないでください。 

  1. アイデンティティ・ドメインのSecurity(セキュリティー)画面に移動して、MFA(多要素認証)をクリックします。

ここで、使用可能にする2段階認証の方法を選択できます。既に幾つかの方法がOracleによって有効になっている場合があります。使用したくない方法は、選択を解除することができます。詳細な手順については、 マルチファクタ認証設定の構成をご参照ください。

さらに、利用可能な方法に関する詳細は、 認証ファクタの構成をご参照ください。

注: Fast ID Online (FIDO) は、Lobbyでは対応していません。この方法が有効になっていて、パスワードの入力後に空の画面が表示される場合は、この方法を選択から除外する必要があります。 

  1. 2SVの方法を選択したら、サインオン・ポリシーを設定する必要があります。
  2. Sign-on policies(サインオン・ポリシー)をクリックし、Create Sign-on policy(サインオン・ポリシーの作成)をクリックします。サインオン・ポリシーの詳細については、 サインオン・ポリシーの作成をご参照ください。
  1. ポリシー名を入力して、Add policy(ポリシーを追加)をクリックします。.
  1. Add sign-on rule(サインオン・ルールの追加)をクリックします。
  1. ルール名を入力します。
  1. Actions欄までスクロールし、Prompt for an additional factor(さらに他の要素も要求する)にチェックを入れます。
  1. 利用可能な、あらゆる2段階認証方法を選択できるようにする場合は、Any factor(どの要素でも)を選択し、選択を限定したい場合は、Specified factor only(指定の要素のみ)を選択します。少なくとも、1件以上の選択肢を選択する必要があります。

    注:Lobbyは、Fast ID Online (FIDO) に対応していません。この方法が有効になっていて、パスワードの入力後に空の画面が表示される場合は、各サインイン・ルールからこの方法を除外する必要があります。 
  2. 2SV認証を求められるfrequency (頻度)を設定 します。
  3. Enrollment(登録)欄で初回ログイン時に2SVを設定することを必須にするか、任意にするかを指定します。
  4. Add sign-on rule(サインオン・ルールを追加)をクリックします。
  1. 次に、ポリシーをAconexとLobbyへのアクセスに関連付ける必要があります。 左側のAdd Apps(アプリの追加)のメニューアイテムをクリックします。
  2. Add app(アプリを追加)をクリックします。
  1. 以下の各アプリを検索し、Add app(アプリを追加)をクリックします。
  • Lobby-US-IAD_cegbu_lobby_wtss
  • Oracle SCP Aconex Mobile to Aconex integration_client
  • Oracle SCP Outlook to Aconex integration_client
  • Oracle SCP Aconex Sales Automation to Aconex integration_client
  • Oracle SCP Aconex Archives to Aconex integration_client
  • Oracle SCP Navisworks to Aconex integration_client
  • Oracle SCP Revit to Aconex integration_client
  • Oracle SCP Primavera Cloud to Aconex integration_client  (Primavera Cloudへのアクセス権を持つ組織のみ利用可能)
  1. API用 OAuth clients を登録している組織は、ここで追加する必要があります。また、組織で使用しているpartner integrations も追加する必要があります。
  2. Close(閉じる)をクリックします。
  3. Activate sign-on policy(サインオン・ポリシーを有効化)をクリックしてポリシーを有効にします。

次のステップ