ゾーンを作成・編集

さまざまな編集ツールを使用して、プロジェクト実施計画に沿ったゾーン区分を構成できます。

必要なアクセス許可
モデル調整の管理者

ゾーンは、 干渉スペース でプロジェクトのエリア分割を作成するために使用されます。このエリア分割をゾーン区分と言います。区分は建物全体、その一部、または隣接する個々のエリアの集合にすることができます。これにより、より的を絞った干渉解決作業を進めることができます。 

干渉スペースでのテストは、モデル全体、またはオブジェクトに対して実行され、テスト結果が各ゾーンごとに分類されます。

ゾーンはプロジェクトのモデル(構造モデルなど)を使用して作成されます。このモデルは、区分の主要リファレンスとして機能します。

役立つ情報・アドバイス

クラウドで干渉検出は、モデル調整機能が有効になっているプロジェクトで2023年4月のリリースよりご利用可能です。

始める前に

  • ゾーンは、干渉スペースより作成/編集されます。まず、干渉スペースを設定する必要があります。 
  • ゾーンでは、文書保管箱にアップロード済のIFC および Revit のモデルをサポートしています。
  • 「ゾーンを作成・編集」する組織の権限が必要です。 モデルでのプロジェクトの設定をご参照ください。
  • すべてのゾーンは、ゾーン区分を構成するために隣接している必要があります。ゾーン区分内に割れ目や隙間は入れません。つまり、各ゾーンは削除できません。

ゾーン区分を作成する

ゾーンは、干渉スペースから作成/編集できます。ゾーンを設定する前に、まず干渉スペースを作成する必要があります。

  1. ゾーン区分に名前を付けて、ゾーン区分の主要な参照先となるモデル(躯体図など)を選択します。 干渉テストで使用する全領域をカバーするモデルを使用することが、ゾーンの形状を作成するためにも重要です。
  2. 作成をクリックすると、ゾーンの編集画面が開きます。

ゾーン区分を編集

初めてゾーン区分が作成されると、モデル形状の周りに1つのゾーンが作成されます。以下のツールを使用して、プロジェクト実施計画に基づくゾーン区分を構築できます。

  • 境界線を調整 :垂直方向のエッジ面を動かして、境界線を調整したり、上面/下面を動かして、高さを調整できます。
  • レベルでゾーンを分割 :モデルのレベルでゾーンを素早く作成できます。
  • 結合 :隣接する複数ゾーンを瞬時に1つのゾーンに結合させることができます。
  • 新規ゾーンを切り取る :選択したオブジェクトの形状を使用して、新しいゾーンを切り取り、より複雑なゾーンを作成できます。
  • ゾーンを表示/非表示 :他のゾーンを表示/非表示にすると、特定ゾーンの編集に集中しやすくなり、ゾーンを別個のゾーンに切り取る際にとても便利です。
  • 取り消す(元に戻す):間違えた場合など、加えた変更を取り消すことができます。 

ゾーンとオブジェクト

ゾーン区分を作成する際、ゾーンモードとオブジェクトモードの2つがあります。この2つのモードはいつでも切り替えることができます。

ゾーンモードでは、ゾーンのみ選択・編集できます。オブジェクトモードでは、オブジェクトの選択/選択解除がゾーンと同じように動作します。

ゾーン

  • ゾーンを操作するには、ゾーンモードを使用ます。
  • ゾーンをクリックして選択します。選択するとビューアとリストパネル上でハイライト表示されます。
  • 複数のゾーンを選択するには、Ctrl (Windows) または Command (Mac)を押しながら、目的の各ゾーンをクリックします。ビューアとリストパネルで実行可能です。また、Shiftを押したまま、左側のパネルのゾーンの範囲を選択することもできます。
  • ゾーン(複数可)を右クリックして、メニューを起動します。メニューで利用可能な操作は、選択したゾーンによって異なります。
  • 他のゾーンを選択するか、Escapeキーを押すことで、選択を解除できます。

オブジェクト

  • モデルのオブジェクトを操作するには、オブジェクトモードを使用します。リストパネルには、ゾーンの詳細のみが表示されますのでご注意ください。
  • オブジェクトをクリックして選択すると、ビューア上でハイライト表示されます。
  • 複数のオブジェクトを選択するには、Ctrl (Windows) または Command (Mac)を押しながら、ビューア内の各オブジェクトをそれぞれクリックします。
  • 他のオブジェクトを選択するか、Escapeキーを押すことで、選択を解除できます。

下図は、選択されたゾーン内で選択されたオブジェクトの例です。

ゾーンの境界を調整

ゾーンの境界線は、調整して、モデル内でお望みの範囲を選択することができます。この境界線によって、どこまでの干渉をテスト結果に含めるのかが決まるので、その点を考慮する必要があります。ゾーン区分の境界線外の干渉はすべて、テスト結果から除外されます。

垂直エッジを移動、またはエッジ数を増減することで、ゾーン区分の形状を変更します。

垂直の境界線を移動するには、垂直エッジの上にカーソルを乗せ、クリック&ドラッグします。

垂直エッジを追加・削除するには:

  • 水平面の端にカーソルを乗せ、右クリックして新規垂直エッジを選択します。
  • 垂直エッジにカーソルを乗せ、右クリックして垂直エッジを削除を選択します。

注: ゾーン区分の形状が交差する可能性がある場合は、垂直エッジを削除できません。ゾーン区分には、最低3つの垂直エッジが必要です。

区分内のゾーンの高さを変更するには、水平面の端にカーソルを乗せ、クリック&ドラッグします。

レベルでゾーンを分割

レベルで分割することで、基本のゾーンを素早く分割できます。ゾーン領域にレベル(階)の高さが十分ある場合、モデル内のレベル(階)を使用して単一ゾーンを分割することができます。

ゾーンを建物の階で分割する方法は2つあります。

  • 左クリックでゾーンを選択し、「レベルをゾーンで分割」アイコンをクリックします。

または

  • 1つのゾーンを右クリックして、メニューから「レベルをゾーンで分割」を選択します。

役立つ情報・アドバイス

新規ゾーンが作成されると、画面左側のパネルにリスト表示されます。レベルで分割されてできたゾーンには、レベルの階数の名前が付けられます。

ゾーンを結合する

区分されたゾーンを結合させることで、ゾーン数を減らして単純化することができます。隣接しているゾーンは、結合させることができます。

ゾーンを結合させる方法は、2通りあります。まず、Ctrl (Windows) または Command (Mac) を押しながら、左クリックで隣接する複数のゾーンを選択してから、

  • 結合アイコンをクリック

または、 

  • 選択したゾーンの任意の場所を右クリックして、「選択されたゾーンを結合」を選択します。

役立つ情報・アドバイス

ゾーンが結合されると、左側のパネルのリストで、ゾーンが1つにまとまります。

モデルのオブジェクトで新規ゾーンを切り取る

「オブジェクトで分割」ツールを使用して、垂直棒状などにゾーンを作成します。このツールは、モデル内のオブジェクトの形状を使用して、選択したゾーンの中に新しいゾーンを作成するために使用します。 

効果的に活用するには、切り取った形状に垂直面があるオブジェクト(長方形のオブジェクトなど)を使用してください。現在、その他の形状では、切り取った形状が単純化されます。

  1. ゾーンモードになっていることを確認します。ゾーンは、ビューアのゾーンモードでのみ選択・編集可能です。
  2. 新規ゾーンを切り取りたいゾーンを選択します。1つのゾーンを選択して左クリックするか、Ctrl (Windows) または Command (Mac)を押しながら、左クリックで隣接する複数のゾーンを選択します。

役立つ情報・アドバイス

選択するゾーンがたくさんある場合、左側のパネルで最初のゾーンをクリックしてShiftキーを押したまま、最後のゾーンをクリックすると、一度に複数のゾーンを選択することができます。

  1. モデルのオブジェクトを選択できるように、オブジェクトモードに変更します。
  2. 目的のオブジェクトをクリックして、形状を形成します。
  3. (オプション)ゾーンを表示/非表示にして、目的のゾーン/オブジェクトの組み合わせを選択しやすくします。
  4. ゾーン/オブジェクトが選択されたら、右上のメニューから「オブジェクトで分割」アイコンをクリックします。
  1. オブジェクトで新規ゾーンを分割するには、2つの方法があります。
  • 1つのゾーンに結合させる場合:選択された各ゾーンが合体されて1つの新規ゾーンが作成されます。

または

  • 新しい別個のゾーンに分割する場合:選択されたゾーンごとに新規ゾーンが作成されます。
    新規ゾーンの輪郭がモデルに表示されるので、切り取りを実行する前にプレビューすることができます。

各方法の手順は以下の通りです。

役立つ情報・アドバイス

間違えたり、思うように切り取れなかった場合は、加えた変更を元に戻すことができます。新しく分割したゾーンを確認しやすくするために、ゾーンを表示/非表示にできます。

1つのゾーンに結合させる
複数のゾーンをまとめて1つのゾーンにする必要がある場合、このオプションを選択します。結合させるには、選択したゾーンが隣接している必要があります。垂直なオブジェクト形状が適しています。

  1. 「ゾーンを1つに結合」をクリックします。
  2. 新規ゾーン名を入力します。
  3. 「作成」をクリックします。

新しいゾーンが左側のパネルに指定した名前で表示されます。

新しく別個のゾーンを切り取る
選択した各ゾーンの中に新規ゾーンを切り取る必要がある場合に、このオプションを選択します。オブジェクトは、垂直の形状が適しています。

  1. 「ゾーンを1つに結合」のトグルを無効のままにします。
  2. 各新規ゾーンの接尾文字を入力します。(新規ゾーン名は、選択したゾーン名に接尾文字を付けたものになります。例:「レベル1- Shaft」)
  3. 作成をクリックします。

新規ゾーンは、指定された接尾文字が付いて左側のパネルに表示されます。

ゾーンを表示/非表示

区分内のゾーンは、特定ゾーンに集中しやすくするために、ビューアから非表示にすることができます。ゾーンを非表示にすると、ビューアからそのゾーンが消えます。リストパネルに👁のアイコンが表示されます。

(左クリック)で選択中のゾーンが非表示になった場合、そのゾーンは選択されたままになります。選択されたゾーンはリストパネルでハイライト表示されます。

  1. 非表示/表示するゾーンを選択します。
  2. 右クリックで利用可能なオプションから選択します。
  • 表示/非表示: 選択したゾーンの表示/非表示を切り替えます。
  • それ以外を表示/非表示: 他のすべてのゾーンを表示します。他のすべてのゾーンがすでに表示されている場合は、非表示になります。
  • すべて表示/非表示: すべてのゾーンを表示します。すべてのゾーンがすでに表示されている場合は、すべて非表示になります。
  1. リストパネルの👁アイコンをクリックして、ゾーンの表示/非表示を切り替えます。

役立つ情報・アドバイス

ビューアで何もない場所を右クリックすると、すべてのゾーンを表示/非表示するオプションメニューが表示されます。

取り消し/やり直し

分割、結合、境界線の移動、オブジェクトで切り取るなどのゾーンの編集は、5つ前の変更まで、元に戻す/やり直すことができます。

「元に戻す/やり直す」ボタンは、ビューア右上のツールバーにあります。「元に戻す/やり直す」操作が実行可能な時は、アイコンが有効になります。

ゾーン区分を確定

ゾーンの編集が終了したら、右上の「適用」をクリックすると、「クラウドで干渉検出」で使用するゾーン区分が保存されます。

次のステップ