さまざまな編集ツールを使用して、プロジェクト実施計画に沿ったゾーン区分を構成できます。
ゾーンは、 干渉スペース でプロジェクトのエリア分割を作成するために使用されます。このエリア分割をゾーン区分と言います。区分は建物全体、その一部、または隣接する個々のエリアの集合にすることができます。これにより、より的を絞った干渉解決作業を進めることができます。
干渉スペースでのテストは、モデル全体、またはオブジェクトに対して実行され、テスト結果が各ゾーンごとに分類されます。
ゾーンはプロジェクトのモデル(構造モデルなど)を使用して作成されます。このモデルは、区分の主要リファレンスとして機能します。
クラウドで干渉検出は、モデル調整機能が有効になっているプロジェクトで2023年4月のリリースよりご利用可能です。
ゾーンは、干渉スペースから作成/編集できます。ゾーンを設定する前に、まず干渉スペースを作成する必要があります。
初めてゾーン区分が作成されると、モデル形状の周りに1つのゾーンが作成されます。以下のツールを使用して、プロジェクト実施計画に基づくゾーン区分を構築できます。
ゾーン区分を作成する際、ゾーンモードとオブジェクトモードの2つがあります。この2つのモードはいつでも切り替えることができます。
ゾーンモードでは、ゾーンのみ選択・編集できます。オブジェクトモードでは、オブジェクトの選択/選択解除がゾーンと同じように動作します。
ゾーン
オブジェクト
下図は、選択されたゾーン内で選択されたオブジェクトの例です。
ゾーンの境界線は、調整して、モデル内でお望みの範囲を選択することができます。この境界線によって、どこまでの干渉をテスト結果に含めるのかが決まるので、その点を考慮する必要があります。ゾーン区分の境界線外の干渉はすべて、テスト結果から除外されます。
垂直エッジを移動、またはエッジ数を増減することで、ゾーン区分の形状を変更します。
垂直の境界線を移動するには、垂直エッジの上にカーソルを乗せ、クリック&ドラッグします。
垂直エッジを追加・削除するには:
注: ゾーン区分の形状が交差する可能性がある場合は、垂直エッジを削除できません。ゾーン区分には、最低3つの垂直エッジが必要です。
区分内のゾーンの高さを変更するには、水平面の端にカーソルを乗せ、クリック&ドラッグします。
レベルで分割することで、基本のゾーンを素早く分割できます。ゾーン領域にレベル(階)の高さが十分ある場合、モデル内のレベル(階)を使用して単一ゾーンを分割することができます。
ゾーンを建物の階で分割する方法は2つあります。
または
新規ゾーンが作成されると、画面左側のパネルにリスト表示されます。レベルで分割されてできたゾーンには、レベルの階数の名前が付けられます。
区分されたゾーンを結合させることで、ゾーン数を減らして単純化することができます。隣接しているゾーンは、結合させることができます。
ゾーンを結合させる方法は、2通りあります。まず、Ctrl (Windows) または Command (Mac) を押しながら、左クリックで隣接する複数のゾーンを選択してから、
または、
ゾーンが結合されると、左側のパネルのリストで、ゾーンが1つにまとまります。
「オブジェクトで分割」ツールを使用して、垂直棒状などにゾーンを作成します。このツールは、モデル内のオブジェクトの形状を使用して、選択したゾーンの中に新しいゾーンを作成するために使用します。
効果的に活用するには、切り取った形状に垂直面があるオブジェクト(長方形のオブジェクトなど)を使用してください。現在、その他の形状では、切り取った形状が単純化されます。
選択するゾーンがたくさんある場合、左側のパネルで最初のゾーンをクリックしてShiftキーを押したまま、最後のゾーンをクリックすると、一度に複数のゾーンを選択することができます。
または
各方法の手順は以下の通りです。
間違えたり、思うように切り取れなかった場合は、加えた変更を元に戻すことができます。新しく分割したゾーンを確認しやすくするために、ゾーンを表示/非表示にできます。
1つのゾーンに結合させる
複数のゾーンをまとめて1つのゾーンにする必要がある場合、このオプションを選択します。結合させるには、選択したゾーンが隣接している必要があります。垂直なオブジェクト形状が適しています。
新しいゾーンが左側のパネルに指定した名前で表示されます。
新しく別個のゾーンを切り取る
選択した各ゾーンの中に新規ゾーンを切り取る必要がある場合に、このオプションを選択します。オブジェクトは、垂直の形状が適しています。
新規ゾーンは、指定された接尾文字が付いて左側のパネルに表示されます。
区分内のゾーンは、特定ゾーンに集中しやすくするために、ビューアから非表示にすることができます。ゾーンを非表示にすると、ビューアからそのゾーンが消えます。リストパネルに👁のアイコンが表示されます。
(左クリック)で選択中のゾーンが非表示になった場合、そのゾーンは選択されたままになります。選択されたゾーンはリストパネルでハイライト表示されます。
ビューアで何もない場所を右クリックすると、すべてのゾーンを表示/非表示するオプションメニューが表示されます。
分割、結合、境界線の移動、オブジェクトで切り取るなどのゾーンの編集は、5つ前の変更まで、元に戻す/やり直すことができます。
「元に戻す/やり直す」ボタンは、ビューア右上のツールバーにあります。「元に戻す/やり直す」操作が実行可能な時は、アイコンが有効になります。